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中日・高橋周平 内野手 スタンド目掛けでぶっ飛ばす!/新年の決意

 


 10年目を迎える高橋周平がホームランを増やす。昨年の7本から目指すは20本。昨年よりも30グラム重い900グラムのバットを発注した。年明けの自主トレから振る。

 昨年は打率.305で初の3割をマーク。本塁打数は過去3年間で11本、7本、7本と推移した。長さは33.5インチ(約85.1センチ)のまま。「打率もホームランも」とわがままプランを立てた。

 自分から逃げたくない。昨年は打率を重視した。コロナ禍の期間に、用意していた自己最長34.5インチ(約87.6センチ)の長尺バットの使用を断念している。結果、初めて3割をマークしても、心にわだかまりが残った。「やっぱり、ホームラン打ったほうがいい」。自分に言い聞かせるように話す。

 青写真は描いている。昨年はシーズン終盤から910グラムのバットを使っていたという。チームメート・遠藤のバットを操った。「打球が強いし、飛びました。重いからだと思います」。バット変更のイメージを膨らまして調整を続ける。

 なぜ、いつもホームランより打率を選んだのか。原因はレギュラーになるまでの過程にあるという。

「ヒットを打てば次の試合も出られます。ホームランを打つよりも、ヒットを打つほうが確率が高い。ヒットを打ったのは試合に出るため。もちろん、ナゴヤドームというのもあります。よっぽどじゃないと入らないです」

 出場数の確保と、広いナゴヤドームを本拠地とするチームならではの事情があった。打率3割をマークし、ゴールデン・グラブ賞に2年連続で輝いた。主将としてホットコーナーは我が物にした。もう、欲望のまま強振する。スタンド目がけてかっ飛ばす。 

写真=BBM
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