週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム・平沼翔太 勝負の6年目はレギュラー奪取!/新年の決意

 

プロ6年目の年男が遊撃手のレギュラー取りを狙う


 2015年センバツ優勝投手も、年男を迎えた。平沼翔太。プロ6年目は、勝負の年だ。「本当にレギュラーを取れるか取れないか、というシーズンになってくる」。狙うは遊撃手。「ショートのポジションを取れるように頑張ります」と契約更改の席で球団にも堂々と宣言した。敦賀気比のエース兼四番として頂点に立ち、プロ入り後に遊撃手へ転向してから6年。機は熟した。

 20年はブレークへの足固めができた1年だった。52試合の出場だったが、遊撃手でのスタメン出場は35試合でキャリアハイとなった。後半戦から出場機会を増やし、徐々に定着していった背景には定評の高い打撃力がある。「状態がいい時は、しっかりいいピッチャーから打てたというのは、すごく自信になった」。打率.228だったが、まだ一軍に定着して2年目。経験値を実力に変えるのはこれからで、チームの期待値の高さも伺えた。

 魅力的な将来性のある打撃とともに、守備力も着実にレベルアップしているが、課題も多い。「やっぱり連携でのミス。見えない部分でも多かったですし、ただ投げてアウトにするだけじゃいけないポジションだと思うので、まだまだ足りない」。明白な課題を克服できるか、今年の注目ポイントとなる。

 レギュラー奪取へ、もう一つ求められるのはシーズンを通してコンディションをキープする力だ。昨年も春季キャンプ中に故障し、シーズン開幕直後には右手薬指を骨折して出遅れた。本人も自覚する。「1年間任せられるような選手にならないといけない」。レギュラーは休まず、疲れていても結果を残さなければいけない。その資質がある平沼にとって、覚悟を見せる1年になる。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング