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楽天・鈴木大地 何があってもグラウンドに立ち続ける/新年の決意

 

チームとして頂点を目指す


 新天地でプロ9年目の鈴木大地が躍動した。2019年オフにロッテからFAで加入。全120試合に出場して打率.295、4本塁打、55打点。9月には四番に座ったこともあったが、主に二番を任され、打率はキャリアハイをマークした。

「新しい場所に挑戦させてもらって本当によかった」と手応えを語った一方で、チームとして4位に終わったことに対して、悔しさをにじませた。「チームとして一番上にいけなかった。悔しさや課題も明確に出たので、良かったとだけ言えるシーズンではなかった」と唇をかんだ。

 得点圏では打率.279、48打点。チーム内で見ても決して低い数字ではないが、併殺打は自己ワーストとなる18を記録した。また、26試合に出場した10月の月間打率は.224と低調だった。「チームが一番大事なときに成績を落としてしまったのは悔しい」と終盤に結果を残せなかったことを悔やんだ。

 21年は節目のプロ10年目を迎える。20年には節目となる通算1000安打も達成したが、それで向上心が衰えることはない。オフの意気込みを問われると「まだ、ベテランという域に入るとは思っていない。若い選手に負けないぐらい走ったり、バットを振る時期にしたい」と力強く言い切った。

 プロ10年目で目指すものは一つ。チームとしては13年以来、2度目となるリーグ優勝と日本一だ。「勝つことや思い切ったプレーで、見ている方の心を動かすことが一番大事。石井監督を胴上げして、みんなで喜べるシーズンにしたい。どんなことがあってもグラウンドに立ち続けたい」と決意を語った。全試合で存在感を発揮し、チームを8年ぶりとなる日本一へと導く。

写真=BBM
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