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DeNA・東克樹 思い描く完全復活へのストーリー/新年の決意

 

2019年以来となる実戦のマウンドを目指す


 復活への道筋が見えているようだ。2018年の新人王、東克樹は昨年2月に左ヒジのトミー・ジョン手術を受けてプロ3年目で初めて一軍登板なしに終わった。

 12月4日の契約更改交渉では制限ギリギリの24.5%減でサインしたが、左腕の表情はむしろ明るかった。「支配下登録のままで契約していただいて感謝していますと伝えました。素晴らしい環境の中でリハビリをさせてもらい、ここまで順調に来ている」と語った。

 キャンプ序盤で感じた左ヒジの違和感が抜けず、2月20日に手術に踏み切った。地道なリハビリを重ね、4カ月後の6月20日にスローイングを再開。投げると言っても5m先の壁に当てる程度で「びびりながら投げた。これが(完全に)投げられるようになるのかと不安だった」と振り返る。それが12月には100%の力感でキャッチボールができるまでになり、同13日には横須賀市の二軍施設でブルペンに入った。問題なくステップを踏めば、2月中の実戦登板を見込んでいるという。

 ケガと向き合い続けた昨シーズンは「野球を見るのがつらかった」という。それでも同じサウスポーで2学年上のエース、今永昇太の登板には目を凝らした。3年前に新人ながらエース格を担った東にとっても、今永の球球界屈指と言われるストレートの球質はあこがれの存在だった。「それがどこから来るのかを重点的に見ていた。自分にとっては勉強の1年だった」

 新たなシーズンへ、自身への期待も高まっている。「このくらいの力量でこの球なら本当に治ったとき……という期待は持てている。来季(21年)こそ先発ローテーションを守りたい」と誓った。

写真=BBM
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