週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム・宮西尚生 歴代最多登板記録更新を目指す鉄腕/節目の記録見据えて

 

2020年に数々の記録を達成したリリーフ陣のリーダーは21年もチームのためにフル回転する覚悟だ


 宮西尚生は2020年も、複数の記録を達成した。まずは7月15日のロッテ戦(札幌ドーム)で挙げた今季初勝利。新人から13年連続となる勝利をマークし、球団新記録を樹立した。7月29日のオリックス戦(札幌ドーム)ではプロ野球史上17人目の通算700試合登板を達成。8月12日のロッテ戦(ZOZOマリン)では史上初の350ホールド。今季最後の登板となった10月30日のオリックス戦(札幌ドーム)では、新人から13年連続50試合以上登板に到達。元中日岩瀬仁紀氏が持つ日本記録の15年連続まで、あと2年に迫った。

 現役のリリーフ投手として、残してきた実績は他の追随を許さない。来季で36歳シーズンとなるが、球団とは新たに2年契約を結んだ。「ヒジがぶっ壊れるまではファイターズに捧げようという覚悟は、前からあります」。21年も14年連続で50試合以上登板を果たす前提で想定すると、複数の節目を刻むことになる。
 
 今季終了時点で歴代12位の734試合となった通算登板数では歴代トップ10入りが控える。21年シーズンも50試合を投げれば、鹿取義隆(755試合)、稲尾和久(756試合)、皆川睦雄(759試合)、藤川球児(782試合)を抜いて歴代8位に浮上する。通算400ホールドまでは、あと42。19年は43ホールドを挙げており達成可能な数字だけに、チームの覇権奪回に向けても記録してほしい金字塔だ。

 長い目で見れば、宮西が見据える記録は、岩瀬氏が持つ歴代最多の1002試合登板の更新だ。「岩瀬さんの記録、ここは絶対に目指したいところではありますし、1試合でも近づきたい思いがある」。追いつくまで、あと268試合。先は長いが、大目標がある限り、宮西はチームのために左腕を振り続ける。
写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング