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オリックス・T-岡田 「まだ恩返しができていない」/最年長の意地

 

生え抜き最年長となったT-岡田 がチームを勝利に導く


 生え抜き野手最年長としてチームをけん引する。今年2月に33歳を迎えるT-岡田 。プロ16年目のシーズンとなり、日本人野手としてもチーム最年長となった男が、気を引き締める。

「(本塁打には)こだわっていきたい。チームのために打てるようにやっていきたいと思います」

 昨季は開幕スタメンを勝ち取り、100試合に出場。打率.256、チームトップの16本塁打で55打点をマークした。今季は球団史上7人目となる通算200本を狙う。

 昨季までの15年間で186本塁打。200の大台には残り14本塁打に迫っている。ただ「(昨季の成績に)納得のいくものは何ひとつない。最低限はできたと思いますが、目指すところはもっと高い。チームが優勝できるように、体がボロボロになるまでやっていきたい」と、チームを頂点まで導く意気込みだ。

 不退転の覚悟で臨む。19年は腰痛などもあり、出場20試合で打率.120、1本塁打、2打点と思うような成績を残すことができず、不本意なシーズンを送っていた。

「あの成績でも契約してもらった。まだ球団に恩返しができていない」

 完全復活には「(復活の)階段を上っていると言っても間違いではないと思います」と自信を示した。若手が躍動するチームを支える「柱」として、どっしり構える。

 自慢の長打力で復活を遂げたが、目指すはチームの勝利だ。昨季終盤のコメントが、その思いを物語る。

「チームが1点をほしいときの一打、一本が信頼度につながると思う。残り試合も積み重ねていって、来年(21年)にしっかりつなげたい。打点につながる1本を意識して打てるようにやっていきたい」

 すべては勝つために──。これまでの苦い記憶は、すべて捨て去る。

写真=BBM
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