プロ2年目の飛躍を狙う。村西良太が今シーズンへ向けて気持ちを奮い立たせた。
「悔しい思いしかない。良い思いができるようにやるしかない」
2020年にドラフト3位で近大からオリックスに入団。新型コロナウイルスの影響で開幕日が不透明だった昨年3月には「今は、いつ実戦が始まっても投げられるようにしっかりと準備する期間。大事なのはケガをしないこと。シーズンを通して一軍で投げ切り、チームの戦力になること」と目標を設定していた。
だが、シーズン中盤に右ヒジを痛めた。戦線離脱し、10月1日には神奈川・横浜市内の病院で鏡視下右ヒジ頭骨棘切除術、骨接合術を受けた。退院後は、状態を確認しながらリハビリを行っている。
プロ1年目の昨季は開幕先発ローテーション入りを果たし、4試合に登板。成績は0勝1敗、防御率9.00だった。昨年2月の春季キャンプでは、救援起用の予定も、チーム事情により先発に転向。「アピールして、開幕先発ローテに入れるように頑張りたい。中継ぎよりもイニングを投げられる。投げるのが好きなので、楽しみですね」と語っていたが、プロの洗礼を浴びた。
プロ初登板初先発となった6月25日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では、3回3安打5失点でKO。初回の5四球を含む6四球とコントロールが定まらず「悔しいという思いしかありません。自分が思うようなピッチングができませんでした。やってはいけないピッチングになってしまいました」と反省するしかなかった。
「リベンジしたい気持ちはある。しっかりと任されたところで投げたい」と今季に向けて力を込める。最速152キロの変則サイド右腕が「プロ初勝利」を狙ってマウンドに向かう。
写真=BBM