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中日・平田良介 外野手 春季キャンプは一軍で競争へ/今年こそフル回転!

 


 55試合、3本塁打、17打点、打率235。昨季チームが8年ぶりにAクラス入りをした裏側で、平田良介は不完全燃焼に終わった。

「シーズンが遅れて調整が難しかった。限られた環境で練習して、やりたいようにできないままシーズンに入ってしまった」。プロ16年目。体づくりから見直すことにした。

 昨季は故障に泣いた。7月下旬には右肘痛、9月末には下半身のコンディション不良で離脱。「年齢も重ねたし、トレーニングしないと可動域も狭くなる。野球のプレーはもちろん普段の生活でも動かしてこなかった筋肉を使えるようにしたい」。

 今年の自主トレには以前広島菊池涼介と練習した際に知り合った「JPCスポーツ教室」の高木宏昌代表を迎え入れた。

 高木代表は上体が投手側に突っ込んで軸がぶれることで股関節に大きな負担がかかると分析。それを解決するために「軸」の回転で打つことを提案された。下半身への負担を軽減させ、安定感を取り戻すのが狙いだ。

 ソフトバンク柳田悠岐のように頭がほとんど動かないスイングが理想だという。平田は「意識しているわけではないですけど、求める形に近いのかなと思います。ブレが減れば調子の上下も減るんじゃないかな」と語る。それを可能にさせるための体幹トレーニングのメニューを日々こなしている。

 キャンプは一軍スタート。与田監督は「昨季悔しかったでしょうからね。それがあったから僕は楽しみにしていますけど。平田はそれだけの力をもった男ですから。彼の力は必要です」と期待を込める。逆襲の2021年にしたい。

写真=BBM
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