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中日・京田陽太 指揮官がチームの中心としての活躍を期待する選手/リーダーの決意

 


 選手会長の京田陽太は1月19日、愛知県犬山市の成田山名古屋別院へ足を運んだ。理由は必勝祈願。球団首脳とコロナ禍の収束、そして優勝を願った。

「できることはやりたいと思っています。プレーでの活躍はもちろん、ファンに『野球っていいな』と思ってもらわないといけません」

 オフはせわしなく動いた。昨年1月に亡くなった高木守道さんの自宅を訪れた。仏前で手を合わせて自己紹介。8年ぶりAクラス入りをはじめ、チームの現状を報告、優勝を目指すと誓った。

 母校・日大で自主トレを終えると、拠点をナゴヤ球場に移した。「あらゆる成績を向上させたいです」。遊撃手としては、リーグ最多13失策を半減させる。リーグ25番目に沈んだ打率.247を大幅にジャンプアップさせたい。昨季8盗塁は寂しすぎる。リーグ5番目だったチーム33盗塁を一人で稼ぐつもりで「帰塁、スタートを見直します」。文字どおり走攻守で数字を劇的に変化させる。

 シーズンを乗り越える土台をつくる春季キャンプでは、人工炭酸泉を導入する。粉状の入浴剤を湯船に投入、血流を促進させて疲労回復を期待している。「毎日ハードなになります。体が元気でないと、何にもなりません」。バイタリティーあふれる日々を過ごす。

 与田監督は「ショートして成長している。バッティングも含めてチームの中心になってほしい」と期待を掛ける。選手会長2年目。泡と消えるのは炭酸だけでいい。目標は達成するためにある。上位打線として打って走って、相手の守備をかく乱し、守っては遊撃にどっしり座る。その姿で竜党を酔わせる。

写真=BBM
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