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日本ハム・近藤健介 優勝へ「厳しいことも言う」。新選手会長が相乗効果でチームの底力をアップ/リーダーの決意

 

すべての言動がチームの手本になる存在だ


 近藤健介が今季から選手会長に就任した。昨年12月に行われたファンフェスティバル後に公表した近藤は「全員で同じ方向を向けるように厳しいことも言うと思う」と所信表明。プロ10年目の節目、背負う大役に緊張感も持ちながら、主力として名実ともにチームを引っ張るんだという強い決意をにじませた。
 
 これまでに積み重ねてきた十分すぎる実績と野球に打ち込む姿は、チームの先頭に立つだけの説得力がある。昨季まで2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得。打線では主に三番打者を務め、チャンスメークから打点を挙げるクラッチヒッターとしてもけん引。守備でも常に一生懸命で全力疾走も怠らない。練習でも個人的に納得するまでやり続ける、ひたむきさがある。すべての言動がチームの誰にとっても、お手本となる存在だ。
 
 チーム内の意識を今まで以上に高めていく旗手となる。球団は23年春に北海道・北広島市内に新球場「エスコンフィールド北海道」を開業予定で、新たなボールパーク完成までにチーム力もさらに上げていくことが求められている。そのために、選手が実力を伸ばすための環境整備にも力を入れるつもり。「いい球団になるために、野球がやりやすい環境だったり、ファームの選手の意見も取り入れたい。そういう選手の力を借りないと、優勝はできない」と言い切った。
 
 若手が多いチーム構成は近藤の入団時から変わらないが、近藤と同じように実力を伸ばしている若手は少ないのが現状。後輩に助言も惜しまず、成長の手助けをしながら自らが大きな壁となって相乗効果で底力をアップさせる。そんな新選手会長の手腕に期待だ。

写真=BBM
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