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西武・源田壮亮  「何としても優勝」主将2年目に掲げる強打&無失策/リーダーの決意

 

「みんないい声が出ている」。周囲に気を配りながらキャンプで調整を進める源田


 2018年、19年と続いたリーグ優勝が途切れ、最も悔しい思いをしたのが昨季から主将に就任した源田壮亮だ。「C」マークをつけて挑む2年目に懸ける思いもまた、ひとしおだ。

「今年は何としても優勝したい」

 そのために、個人として、攻守とものスキルアップを自らに課す。入団してから昨季までの4年間、常に打率2割7分台をキープし続けている。だが、決して満足しているわけではない。今オフは初めて中村剛也らとともに自主トレを行った。例年であれば、この時期は守備に練習時間を割いていたというが、日本屈指の長距離砲と長い時間を過ごせるとあって、打撃面に積極的に取り組んだ。

 一番のテーマは課題とする「もったいないゴロアウトを減らす」ための強いスイング。「打球の角度のつけ方や、ヘッドの使い方などを見て、聞いて、勉強しながらやっています」。二番として心がける「どれだけチャンスをクリーンアップに回せるか。走者がいたらつなぎ、いなかったら何とかして自分が出て、走るなりで、とにかく得点圏に走者を置く」ことをより確実にできるかが、結果としてチーム勝利の大きなカギを握る。

 また、球界一とも評される守備面でも、新たなモチベーションを得た。昨季広島菊池涼介が達成した、二塁手として史上初のシーズン無失策記録だ。「正直、二遊間というポジションは無失策で1年間通すのは不可能なんじゃないかと思っていた。それを菊池さんがやってのけて、希望をもらった。僕も目指したい」。4年連続ゴールデン・グラブ受賞へ向け、より一層の高みを目指す。

 すでにチームメートからの信頼は絶大。その鉄壁な守備と温和な人柄で、今季も超個性派集団をまとめ、悲願の日本一に導いてみせる。

写真=BBM
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