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阪神・大山悠輔「打てば勝てる」。新主将で打線の中心、バットでチームを優勝へ/リーダーの決意

 

キャンプでは明るくも厳しく、自分を追い込みながら積極的にチームをけん引し、リーダーとしての行動を示している大山


 言葉の端々からリーダーとしての自覚が伝わってくる。大山悠輔が外部発信するコメントの中身が変わってきた。

「そこ(チャンスの場面)で打てば勝てるし、打てないと負ける。四番というのはそういう大事な打順だと思っています」

 何もプロ5年目の区切りを迎えたからだけではない。新主将に就いた大山がチームをけん引していく意識が強いことを示している。

 新外国人の加入にも「やりやすいようにするのが僕の役目」といえば、新人についても「手本になれる存在になりたい」という。

 昨季は打率.288、28本塁打、85打点。巨人・岡本に最終的に3本差をつけられたが、シーズン終盤に本塁打王争いを経験したことが大きかった。

 一、三塁や外野を守るなど守備面で不安定だったが、ホットコーナーに固定されて落ち着きをみせるようになった。

 もっとも今シーズンが保証されたわけではないという気持ちもある。「最低でも去年の数字は超えたい」という姿勢からもそれが伝わってくる。

「去年は去年。何も去年から始まるわけじゃない。またゼロから始まるわけで気持ちを引き締めたいですね」

 いかに開幕から好スタートを切るかだろう。「四番」に座る大山が勝負強さを発揮することがチームの開幕ダッシュにかかってくる。

 大山のバットは矢野監督3年目の行方を左右するのは間違いない。「チームの優勝。そこが大事です」。沖縄キャンプから積極的にチームに刺激を与える。

写真=BBM
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