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巨人・桜井俊貴投手 「今年は絶対に先発でやる」2016年ドラフト1位右腕の覚悟/レベルアップ宣言

 

気合の入った表情で投げ込みを行う巨人桜井俊貴


 ブルペンで投げ込む桜井俊貴は、気合をみなぎらせている。

「厳しい練習が毎日続く中、疲労感がありながらも、いい調整ができていると思います。がむしゃらな気持ちでやりたいです」

 昨季は開幕先発ローテーション入りを果たしながらも、ローテを守り抜くことはできなかった。前年の8勝から大幅減の2勝に終わり、「いろいろなことをやり過ぎた」と分析し、日本シリーズで敗れたソフトバンクの投手陣を見て「パワーピッチングが勝てるピッチャーの条件だと感じました」と理想像を再確認。「今年は絶対に先発でやる、という気持ちでやっていく」と覚悟を決めた。

 6年目の今季は、宮崎キャンプで若手主体の投手陣を率いる投手キャプテンに任命され、キャンプインした2月1日にチーム内最多の201球を投げ込んだ。「初日に200球を投げることは自主トレ初日から決めていました。野球人生で、投げる力は投げて鍛えてきた」と語る右腕に、原辰徳監督も「並々ならぬ決意でスタートしたということじゃないでしょうか」と目を見張った。チーム全体で投げ込みがテーマに掲げられる中、4日間の第1クールだけで計361球を投じた。

 新任の桑田真澄投手チーフコーチ補佐の指導を仰ぐ場面も多い。左肩の開きが早いことや投球時の足さばきについてアドバイスを受け、8日に行われた今春初めての紅白戦では2回無安打無失点。沖縄に場所を移して行われた17日の中日との練習試合(今春初の対外試合)では、2番手でマウンドに上がり、3回3安打無失点と結果を残し、自信を手にした。

 2016年のドラフト1位右腕が、生まれ変わろうとしている。

写真=BBM
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