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阪神・北條史也 背番号も変更し再出発、もう一度はい上がる/レベルアップ宣言

 

若手の台頭に山本の加入などで内野の競争が激しくなったが、北條はまず自分自身のレベルアップを図る



 沖縄キャンプで必死にアピールするのは北條史也だ。12球団最速で行われた2月4日の紅白戦。その居場所はレギュラーシーズンではいままで経験のない「七番・一塁」だった。

 実は昨秋のみやざきフェニックス・リーグでは「一塁」のポジションに就いている。その際は「チャンスが広がるからどこでも守れるようにしたい」と話していた。

 本来は二遊間が本職だが、出場機会を与えられるのであれば、どの守備位置にでも挑戦する覚悟はできている。それほど置かれた立場は穏やかでない。

 一塁に就いた紅白戦では、打撃でアピールした。右方向に2本のヒットを放ったのだ。また7日の紅白戦では「二塁」に入った。さらに犠飛で打点を挙げるなど内容が伴ったスタートになった。

 背番号も「2」から「26」にしての再出発。本人は「ピッチャーの番号だけど、逆にそのほうがいい」と今まで積み上げたものを崩し新しく変えていくつもりだ。

 昨季は腰痛に悩まされて40試合出場にとどまった。10月には一軍登録抹消で定位置どころか、後輩たちにポジションを取って代わられてしまった。

 二遊間でいえば糸原、木浪、小幡らのライバルを蹴落とす必要がある。特に打力の勝負強さに磨きをかけてレギュラーの座をつかみとりたい。

 そのためには開幕まで結果を残し続けるしかない。北條は「負けられない気持ちでいる。レベルアップしてぜひとも上にあがりたい」と意地を見せる。
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