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ロッテ・河村説人 開幕一軍へ「自分で考えて行動することが大事」/新天地に懸ける

 

練習試合で好投を続けるロッテのドラフト4位ルーキー・河村説人。長身を生かした角度のあるボールが武器だ


 派手さはないが、一歩ずつ階段を上がっているルーキーがいる。星槎道都大からドラフト4位で入団した河村説人だ。

 192センチの長身で学生時代は『きりん』と呼ばれたエピソードを自ら明かし、今年1月の入寮の際には、雑貨店で発見した『きりんの置物』を北海道で購入して持ち込んだことも話題になった。

 ドラフト1位左腕・鈴木昭汰の実戦デビューが注目された2月16日、広島との練習試合(コザ)で、河村もプロ初登板を飾った。

 直球の最速は140キロだったが、大きなカーブ、カットボールをテンポよく投げ込んで、打者3人をすべて内野ゴロに抑える、わずか7球の省エネ投球を披露。1回無安打無失点と上々の実戦デビューを飾り、本人も手応えを得ている。

「ボールが先行せず、打たせることができた。四球を出してしまうと打者の反応も見られない。打者の調整時期もあるけれど、そこはよかったかなと思っています」

 首脳陣の評価も高い。持ち味はキレイな縦回転で、まるで浮き上がってくるような軌道を描ける直球だ。河村は「すごく上から投げようとは思っていない」と言いながらも、「ボールの角度が消えないようにはやっている」と長身から投げ込む直球こそが、特徴だと理解している。

 白樺学園高では3年夏の甲子園に出場。卒業後は東京都内の強豪大学に一度入学しながら、地元・北海道に戻って星槎道都大に入り直した。

「大学は練習時間も短いほうだし、自分でやる時間のほうが長かった。自分で考えて行動するのがプロに入ってから大事だと思っている」

 将来的に先発をやりたいとの希望を持つが、まずは中継ぎで一軍枠を争っていく。そんな青写真を描いている。

写真=BBM
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