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阪神・山本泰寛 粘りの守備&打撃で結果を残しレギュラー争いへ/新天地に懸ける

 

守備では安定感があり、打撃では粘りを見せる山本。結果を残しながらレギュラーを狙っていく


 キャンプで評価を上げているのは移籍組の山本泰寛だ。「毎日が充実しています」というように背番号00が実戦の中でしっかりと結果を残している。

 阪神にとってライバル巨人とのトレードは2004年阪神カツノリ(野村克則楽天コーチ)が巨人に移籍して以来の出来事で非常に珍しいケースとして話題になった。

「ジャイアンツにいたときはタイガースに負けたくないという気持ちでやってましたが、逆の立場になって今度はジャイアンツに負けたくないという気持ちでやっていくことが楽しみです」

 2016年ドラフト5位で慶大から巨人入りした。昨季はイースタンリーグ61試合出場(打率.282、3本塁打、32打点)で一軍での出場機会はなかった。

 グラウンドでは積極的にコミュニケーションを取る姿が目につく。早くもチーム内に溶け込んで、実戦で結果を残し続けながら、ポジション争いから抜け出すつもりでいる。

 実戦では三塁、遊撃に就きながらユーティリティーをアピールしている。矢野監督も「面白い存在。(打撃でも)右で小力もあるし粘りもある」と評価を高めている。

「スタメンで出て規定打席に到達することが目標です。ここからまだ長いのでしっかりアピールしていきたいです」

 二塁&遊撃手争いでは左打者の糸原、木浪、小幡らとの競争となるが、右の山本はチーム構成のバランスを考えれば貴重な存在。あとは競争の中で結果を残し続ければ、十分にチャンスはある。
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