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巨人・秋広優人内野手 ファンに大きな夢を見せる規格外の大型新人/春の一番星を探して

 

高卒1年目ながら一軍でも堂々としたプレーでアピールを続ける巨人秋広優人


 春季キャンプで主役の輝きを放ったのは“まだ高校生”だった。二松学舎大付高からドラフト5位で入団した秋広優人が最も目立った理由は、200センチを超える規格外の体格だけではない。

「非常に可能性を感じる。ないのは経験値だけ」

 原辰徳監督が絶賛する素質。高校時代は投打二刀流だった右投げ左打ちの秋広は、エンゼルス・大谷翔平をほうふつさせる力強くもしなやかなスイングが特徴。プロでは三塁、一塁で勝負する。今キャンプは宮崎の二軍でスタートしたが、2月8日と11日に行われた一軍と混合での紅白戦2試合で7打数5安打と猛アピール。原監督は「力で勝ち取った。十分に一軍に値する選手」と絶賛し、坂本勇人丸佳浩ら一軍S班と合流した沖縄・那覇での2次キャンプメンバーに抜擢した。

「いきなり一軍に上げてもらって、試合の経験を積ませてもらっています。1球1球、1試合1試合で成長していければ」

 言葉どおり、日を追うごとに進化を見せた。那覇では対外試合に一塁での先発起用を続け、23日のヤクルトとの練習試合(浦添)では、二塁打2本の5打数2安打1打点と勢いは止まらない。打撃練習ではキャプテンの坂本ら主力よりも飛距離が出るパワフルな打撃で評論家の視線を独り占め。さらに、那覇キャンプ中に身長を測定したところ、公式プロフィールに記載されている200センチから202センチに伸びていたことが発覚するなど、話題に事欠かない存在だ。

「もっと勉強して1日を大事に成長していきたい」と秋広。3月4日には卒業式を終え、高校3年間を共にした仲間たちからも激励を受けた。開幕一軍、そしてペナントレースでの一軍デビューにはこれから先、いくつもの関門が待ち受けているが、大きな体には、ファンの夢が詰まっている。

写真=BBM
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