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ロッテ・岡大海「僕はアピールしないといけない立場」/レギュラー争いダークホース

 

俊足に加えてバットでも存在感を示すロッテ岡大海


 誰もがうらやむようなポテンシャルを誇る。井口資仁監督も「こんなもんじゃない」と言う。岡大海のことだ。2月12日に石垣島キャンプを打ち上げてから沖縄本島、宮崎、高知、大阪と転戦した練習試合、オープン戦で打ちまくった。

 2月27日の西武戦では初回、先頭・藤原恭大平井克典の初球を右翼席へソロアーチを運ぶと、二番に入った岡も初球を叩いた。高知・春野に吹いた追い風に乗って、打球はポール際へと吸い込まれた。

「僕はアピールしないといけない立場。どんどん初球からいこうという気持ちが結果につながった」

 プロ野球の歴史の中で公式戦では一度もない“プレーボールからわずか2球”での二者連続アーチ。注目は今季大ブレークが期待される3年目・藤原に集まったが、実は岡にとってこれで実戦3発目だった。

 明大時代は二刀流として活躍し、投手として150キロ超の剛速球を投げ込んだ。そんな強肩に、和田康士朗と並んでチームトップの快足を誇る。昨季は代走や守備固めが主戦場。62試合に出場したが、打率.143ではレギュラー争いにすら参戦することは不可能だった。

 プロ8年目の今年は違う。「今までの考え方を否定して、もう一度違う考え方をしないといけない」となりふり構わず、春季キャンプからバットを振った。平成唯一の三冠王となった松中信彦臨時コーチからは「手首の使い方」を学んだ。

 俊足、強肩を生かし、外野ならばどこでも守れる。マーティン、藤原、福田秀平菅野剛士、和田ら、外野陣の層は厚いが、左打者が多いのがチーム編成の特徴でもある。右打者の岡だからこそ、結果を残し続ければ、出場機会を増やすことができる。

写真=BBM
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