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西武・若林楽人 スピードを生かしたプレーで開幕スタメンを狙うルーキー/レギュラー争いダークホース

 

スピード感あふれるプレーが武器の若林


 木村文紀を筆頭に、川越誠司鈴木将平高木渉西川愛也と、昨季だけでも次々と候補者たちが起用されるも、完全なレギュラーを固定できていない右翼のポジション。その定位置争いに、また一人、新顔が加わった。ドラフト4位で入団した若林楽人だ。

 辻発彦監督は、獲得が決まった昨年中から「面白そう」だと話していたが、実際、駒大出身外野手はA班キャンプから猛アピール。「攻守走三拍子のレベルが高く、バランスが取れている」というセールスポイントをしっかりと印象付けてきた。

 同期はもちろん、「野手全員に勝てるように」と負けん気の強さも大きな魅力だが、中でも自身が最も「負けたくない」と話すのが、守備と走塁だ。2月23日から始まった練習試合、オープン戦でも外野守備での球際の強さ、スピードを生かした守備範囲の広さを見せており、積極的な走塁にも高評価を得ている。また、打撃面でもパンチ力があり、逆方向へも強い打球が打てる。

 ただ、3月16日現在、オープン戦での成績は26打数3安打、1本塁打、4打点、打率.115。開幕も目前に迫ってきているがレギュラー争いは激しさを増しており、いよいよここからが本格勝負の始まりと言っていいだろう。打撃でのさらなるレベルアップは必須だ。スパンジェンバーグの来日が未定のため、左翼での起用チャンスも大いにあるが、いずれも主力級との対戦で結果をいかに残せるかだろう。

 まずは開幕スタメンを勝ち取り、レギュラーの“ダークホース”脱却を目指す。

写真=BBM
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