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“ラオウ”ことオリックス・杉本裕太郎「あとは楽しくやるだけ」/レギュラー争いダークホース

 

強打を売りで一塁守備にも挑戦するなど出場機会をうかがうオリックス杉本裕太郎


“ラオウ”が虎視眈々と開幕スタメンを狙う。杉本裕太郎が自慢の怪力を炸裂させ、レギュラー争いのダークホースとなる。

 宮崎・清武に衝撃が走った。2月15日の紅白戦、白組の『五番・右翼』で出場し、今季1号となる3ランを放った。5回無死二、三塁。鈴木優の投じた内角直球を左翼席にたたき込んだ。

「だいぶ詰まったんですけど、振り切れた。(走者が)三塁だったのでフライを打ちに。ゴロにならず、フライになってよかった」

 犠牲フライを打つはずが、力があり余って(?)まさかのスタンドイン。中嶋聡監督も「本人も犠牲フライを狙ってたと。良いんじゃないですか」と笑った。「今年は去年よりも強く振ることを意識している。ずっと状態は良い。好調を維持できている」と杉本も納得顏。自主トレ期間は負荷の大きいスクワットや、ジャンプ練習に取り組み「出力が上がれば、力まずにパワーを発揮することができる」と説明した。

 野望をきっぱり話す。

「レギュラーで1年間試合に出ることが目標。自信を持ってやるだけ。自信がつくように、いっぱい練習する。あとは楽しくやるだけです」

 昨季は自己最多の41試合に出場。“ラオウ”の躍進はまだまだ止まらない。

 新たな道を切り開く。春季キャンプン中には、一塁を守るオプションも浮上。新オプションに、指揮官は「え、ダメ? 昨年はファームでも守ってたよ」とジョークを飛ばし、杉本は「ミットは自前です。昨年、用意してました」と積極的に出場機会増を狙う。

 昨季、中嶋監督が監督代行に昇格してから「一緒に行くぞ」と一軍昇格した男が指揮官を男にする。

写真=BBM
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