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巨人・北村拓己内野手 「スタートの1年」を経て、堂々参戦/レギュラー争いダークホース

 

長打力も魅力な巨人北村拓己


 大卒4年目、脂が乗ってきたのは北村拓己だ。昨季待望の一軍初安打、初本塁打を記録した右のスラッガーは春季キャンプでは連日のように原辰徳監督の熱血指導を受けるなど、期待の大きさを感じさせた。

「自分の持ち味は広角に打ち分け、積極的に打っていく打撃。どんどんスイングしていきたい」

 星稜高や亜大でキャプテンを務めてきた北村は、内野はすべて守れ、プロ入り後は左翼でも起用される万能性と、広角に打てる打撃が魅力の右打者だ。宮崎、那覇と一軍メンバーとして過ごした春季キャンプでもアピールした。

 2月18日の中日との練習試合(那覇)では途中出場で、7回に今季の対外試合“チーム1号”となる左越えソロ。前日の広島戦(同)では一度もバットを振らず3球三振し、原監督から「技術以前の問題だよね」とバッサリ切り捨てられていたが、中日戦前の練習では指揮官が自ら北村にトスを上げるなどの熱血指導を受けた。“恩返し”の一発が大きなアピールとなった。

 27日の広島戦(那覇)でも、前回、痛恨の見逃し三振を喫したのと同じケムナから2点中前打をマーク。「絶対にやり返したいという気持ちで打席に臨んだ」と強い闘争心で結果を残した。

 昨季はプロ初安打を記録するなど57試合に出場して打率.227、2本塁打、10打点で経験を積み、「スタートの1年になった」と語った北村。今季こそ、堂々とレギュラー争いに参戦する。

写真=BBM
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