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楽天・島内宏明 勝負強い打撃でオープン戦首位打者/目指せ! 初タイトル

 

オープン戦で勢いをつけ、シーズンに突入する


 主催試合では、今季初めて有観客試合となったロッテとのオープン戦(3月9日、静岡)。島内宏明が、らしい一打で観客を沸かせた。同点で迎えた7回無死一塁、ロッテ松永の直球を右中間へとはじき返した。勝ち越しのタイムリー三塁打に「久しぶりにお客さんの前だったので、めちゃくちゃ緊張しました。これが緊張感ですね。最後に静岡県民の皆さん、熱いハート届きましたか?」と充実感を漂わせた。

 今年でプロ10年目となるが、まだタイトルを獲得したことはない。ただ打撃センスと勝負強さは、誰もが認めるところだ。2019年には球団の生え抜き選手としては初めて、開幕戦で四番に座った。同年にはプロ野球史上11人目となる全打順本塁打も達成した。

 パンチ力と、勝負強い打撃が持ち味。自慢のバッティングで注目されることが多いとはいえ、守備でも何度もチームに貢献してきた。俊足が自慢で、守備範囲は決して狭くない。16年は114試合に出場、19年は133試合に出場し、ともに無失策。守備率1.000で2度も外野手シーズン最高守備率に輝いている。

 今年は「うるう年」となったことから、124年ぶりに節分が自身の誕生日である2月2日になった。誕生日に初めて豆まきを行うと「素敵な誕生日になりました。今年は何かあるかもしれないですね」とニンマリ。目標には124安打以上を掲げた。オープン戦では打率.400で首位打者と、準備は万端だ。

 過去9年で、打率が3割を超えたシーズンはない。ただその壁を破れれば、自身初となるベストナインも夢ではない。「いい年なので、ふざけずに真面目にやっていきたいなと思います」。真面目に、そしてひたむきに。その積み重ねが初タイトルへとつながるはずだ。

写真=BBM
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