高卒2年目の宮城大弥が、貪欲にタイトルを目指す。
新人年の昨季は11月6日の
日本ハム戦(京セラドーム)で、12球団の高卒1年目で唯一の初勝利をマーク。その経験を生かしていく。
「真っすぐが決まれば、一軍でも通用すると感じた。ただ、真っすぐを生かさないと変化球を振ってくれないので、磨いていきたい」
今春キャンプで投球の精度を磨いた左腕は開幕2戦目、3月27日
西武戦(メットライフ)を託される見込み。目指していた開幕ローテーションにたどり着いた。2年目の今季は「新人王」の目標を掲げるなど、挑戦の1年となる。
「先発として一軍に定着したいです。ケガなく定着できたら、自然と(新人王を)狙える位置にいけると思う。できれば、開幕からずっと上にいたいですね」
プロ生活を1年経験して、大人になってきた。「普段から先輩方には優しくしていただいています。
張奕さんに初先発するときに『最初は誰でも緊張するから、頑張れよ』と言ってもらって、少しリラックスできたのを覚えています」と話す素朴な19歳は今季のドライチ・
山下舜平大に慕われる「先輩」となった。
変化を求めた。新球種のフォークにも着手し、投球プレートの踏む位置も変更。
「一塁側を踏んでいたんですが、左打者の内角に投げにくさがあった。今は左打者には三塁側を踏んでいます」
オフに
酒井勉メンタルコーチから教わった「投球術」で「投げる前の動作からプレーが始まっているとは考えたことがなかったので、勉強になりました」。
新しい発見は成長へのヒント。
山本由伸、
山岡泰輔、
田嶋大樹の“先発三本柱”に続く投手となる。
写真=BBM