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巨人・中川皓太投手 満を持してクローザー就任へ。30〜40セーブの期待/目指せ! 初タイトル

 

オープン戦で無失点投球を続ける巨人中川皓太


 優しそうな表情が印象的な中川皓太は、マウンドに立てば相手にとって脅威の存在だ。東海大から2016年ドラフト7位で入団した左腕は、大きく曲がるスライダーとスリークオーターから投げ込む力強い直球を武器に、今やリリーフ陣の大黒柱に成長した。

 昨季は主に7、8回の重要局面を中心に37試合に登板し、防御率1.00、2勝1敗、6セーブ、15ホールドの抜群の安定感でリーグ連覇に貢献した。しかし、左ワキ腹痛の影響でペナントレース終盤に戦線離脱し、日本シリーズも登板はゼロに終わったため、今季は「ケガなく1年間戦えるようにしたい。60試合以上は投げたい」とタフに最後まで投げ抜くことを目標に設定している。

 コロナ禍に対応して分散スタートとなった今春のキャンプでは、主力中心のS班に振り分けられた。そこで語ったもう1つの目標が、クローザーの座だ。「少し経験させてもらって、抑えの良さ、試合の最後を締める喜びはすごくいいもの。結果を出して、チームの信頼を勝ち取ってなれるポジション。何とか勝ち取りたい」と並々ならぬ決意を口にした。

 2019年もR.デラロサが入団前だった時期に9回を任され、16セーブを挙げた経験もある。安定感は抜群で、年間通してクローザーの役割を任されれば30ないし40セーブも不可能ではないだろう。

 キャンプの実戦初登板となった2月22日の紅白戦では白組の5番手として登板し、3者連続三振で1回無失点の圧巻の投球。原辰徳監督は「後ろ、クローザーという形でやってくれればと思っている」と、新クローザーに昇格させる構想を明かした。その後もオープン戦でここまで3試合に登板していずれも無失点投球。その座をつかめば、初タイトル獲得も視野に入る。

写真=BBM
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