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ヤクルト・村上宗隆 三冠王も夢ではない/目指せ! 初タイトル

 

今シーズンも四番としての役割を全うする


 進化を止めない若き主砲なら、必ずや達成するはずだ。プロ4年目を迎えた村上宗隆は、沖縄・浦添キャンプ中に、今季の目標をはっきりと宣言した。

「今まで開幕する前は意識したことがなかったんですけど、今年は3つのタイトル(打率、本塁打、打点)のうち、どれか一つでも獲りにいくという強い気持ちを持ってシーズンに挑みたいと思っています」

 高い数字を残しても、決して満足はしない。昨季は、球団の日本人選手では初めて全試合(120試合)で四番に座り、リーグ5位の打率.307、ともに同2位の28本塁打、86打点を記録。主要3部門ではないが、初めての打撃タイトルとなる最高出塁率(.427)に輝いた。

 20歳という若さで残した数字としては圧巻だが、「昨年は(本塁打と打点が)2位だったので、一番になりたいと思いました」。むしろ悔しさから、胸の中にふつふつと燃えるものが出てきた。

 大投手との戦いもまた、村上の心を動かした。2月27日の楽天との練習試合(浦添)では、8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大との対戦が実現。1回にいきなり先制の右前適時打を放ち、日米通算177勝を誇る右腕との対戦を「すごく夢のような時間でした」と振り返り、「すごく刺激になりましたし、もっともっと高みを目指したいと思いました」と決意を新たにした。

「最下位のチームの四番なので、優勝できるチームの四番になれるように。そこだけです」。チームとしても浮上を目指すシーズンだが、自身もさらなる進化を求めていく。これまでも数々の偉業を達成してきた村上なら、主要3部門の一つだけではなく、三冠王も決して夢ではない。

写真=BBM
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