週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

広島・大瀬良大地投手 手術を乗り越え3年連続開幕投手。戦列離脱した昨年の悔しさ晴らす/待ち遠しかった開幕

 


 鯉のエースが帰ってきた。昨年9月に右ヒジのクリーニング手術をした影響で2月の春季キャンプは二軍スタート。順調にリハビリを重ね、2月28日の日本ハムとの練習試合(名護)で176日ぶりの実戦復帰を遂げた。「不安はいっぱいありましたが、非常に心地よい感じで投げられた。マウンドから見る景色はすごく懐かしさもあって、喜びを感じながら立ちました」。久びさの実戦で3回2安打無失点と快投し、試合後には佐々岡監督から「頼むぞ」と、3年連続3度目の開幕投手の指名を受けた。

 昨年12月中に指揮官から開幕投手内定を告げられていた。当時は手術明けのリハビリの最中で、キャッチボールを再開した直後だっただけに「言われるまでは僕には開幕投手ということは頭にまったくなかった」と言う。「ある程度しっかりとした形を見せていかないと皆も納得してくれないと思った」と、不安を抱えながらも強い責任感を胸にリハビリ、調整に最善を尽くし、完全復活を果たした。

 昨季は9月5日のDeNA戦(マツダ広島)を最後に、戦線を離れた。11試合に先発し、5勝4敗、防御率4.41に終わった。「離脱してしまったので悔しさもありますし、申し訳なさも強い。チームとしても思うような成績ではなかったので、責任を感じています」。チームが2年連続のBクラスに沈んだ責任を重く受け止めていた。「優勝に向けて引っ張っていく存在でありたい」。今季から投手の主将に就任し、巻き返しへ先頭で引っ張っていく覚悟は強い。

 オープン戦では3月6日のヤクルト戦(マツダ広島)で4回2安打4奪三振無失点、13日の日本ハム戦(同)では5回1安打無失点で9奪三振、19日のソフトバンク戦(PayPayドーム)でも6回2安打6奪三振無失点と無双状態。昨年の悔しさを晴らす準備は整った。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング