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巨人・松原聖弥外野手 「レギュラーをとる」。育成出身入団5年目の挑戦/開幕一軍の喜び

 

入団5年目で初めて開幕スタメンに名を連ねた巨人松原聖弥


 レギュラー奪取への高いカベに、ひるんではいられない。育成出身の松原聖弥は巨人入団5年目で開幕スタメンの座をつかんだ。

 昨季は7月にプロ初出場を果たすと、攻・守・走で野性味あふれるはつらつとしたプレーで存在感を示し、原辰徳監督をして「天才的に野球をやる方」といわしめた。8月後半からは主に二番・右翼のスタメンに定着し、86試合の出場で打率.263、3本塁打、12打点。日本シリーズでも先発オーダーに名を連ねた。オフには背番号「31」(20年は「59」)を与えられ、球団の期待を感じさせる。

 それでもスタメンどころか、一軍の枠すらも安泰ではないのがジャイアンツだ。オフには同じ左打ちの俊足外野手・梶谷隆幸DeNAからFAで加入。今季は再び1からのアピールとなったが、松原は「梶谷さんもいますし、新外国人も来るんですけど、やることは変わらない」と、持ち味を生かしたプレーに集中。強肩と俊足に加え、オープン戦は打率.281と打力でも成長を見せ、3月26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)で「八番・左翼」の開幕スタメンを勝ち取った。

 しかし、先発した開幕3試合は計9打数1安打。28日の第3戦では6回無死二塁で痛恨のバント失敗。原監督も「松原の仕事でしたな」と嘆いた。続く30日の中日戦(ナゴヤドーム)では好調のZ.ウィーラーに左翼のスタメンを譲るなど、悔しい思いも。4月8日時点では10試合の出場で3安打、打率.158と苦しんでいる。とはいえ、シーズンは始まったばかり。「レギュラーをとる」――。松原が誓った目標へ、巻き返す時間は十分に残っている。

写真=BBM
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