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ヤクルト・近藤弘樹 新天地で好スタート/開幕一軍の喜び

 

安定感が光る近藤


 新たなスタートラインに立った。昨年11月、楽天から戦力外を受けた右腕・近藤弘樹は、ヤクルトで育成選手として再出発。春季キャンプでは育成選手でただ一人、一軍スタートを勝ち取ると、オープン戦では救援として6試合で5回1/3を投げ、無失点と結果を残した。

 そして、3月15日。新シーズンを迎える前に、球団から支配下契約を結ぶことが発表された。「ここがスタートなので、また気を引き締めないといけないというのが一番。まずは一軍の戦力にしっかりなれるように、一年間戦い抜けるように、どんな場面でもしっかり腕を振って投げていくだけだと思います」。そのまま開幕一軍メンバーにも名を連ね、2年連続最下位に沈むチームで戦力になるべく、汗を流している。

 2017年のドラフト会議で楽天から1位指名を受け、岡山商大から入団。即戦力として期待されたが、故障もあってなかなか結果を残せなかった。楽天での3年間では、わずか17試合の登板にとどまり、プロ未勝利のまま戦力外に。「声が掛からなければNPBから去らないといけないので、声を掛けていただいたのは本当にありがたかった」と感謝の思いを持って、燕のユニホームに袖を通した。

 武器は、最速153キロの直球と、今春のキャンプで臨時コーチを務めた古田敦也氏からも認められたシュート。高津臣吾監督も「球に力がある」と評価しており、当面はリリーフとしての活躍が期待される。「任せていただいたところで、全力でやりたい」と近藤。プロ野球人生の第二章は、4月9日時点で6試合に登板し無失点と、好スタートを切っている。ここから、また新たな物語が始まりそうだ。

写真=BBM
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