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ソフトバンク・Y.グラシアル 日本球界3シーズンの知識と経験を生かして、いい1年に/スタートダッシュに成功

 

4月15日現在、チームトップの打率.323をマーク。グラシアルの頼もしさは今季も健在だ


 新型コロナ禍で各チームの外国人の足並みがそろわない中、ソフトバンクは頼れる助っ人が上々のスタートを切った。開幕から四番に座ったY.グラシアル。4月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)では待望の1号も飛び出した。「集中して打席に入ることができた。結果としても本塁打になり良かったよ」。逆方向に飛び込んだ一発は好調ぶりを感じさせた。

 急ピッチの仕上げでもしっかりと開幕に合わせてきた。来日は2月中旬。入国後の待機期間もあり、春季キャンプには参加できず、3月に入ってようやく合流した。初実戦は3月19日の広島とのオープン戦(PayPayドーム)。二軍戦と合わせ、わずか5試合で「3.26」を四番で迎えた。「不安な材料は一切ない。ベストの準備をして開幕を迎えたいね。開幕から力になるよ」。言葉どおり、ロッテとの開幕戦でも二塁打を放ち、勝利に貢献した。

 日本での3シーズンの経験が、試合勘の不足を補ったようだ。「これまでの3年間はすごく短かったと感じる。でも、その中でいろんな経験を積んで、日本のリーグに関することも分かってきた。その知識を有効に利用していきたいんだ」。生真面目なキューバ出身の助っ人は力を込めた。2019年には日本シリーズのMVPも獲得。V5に挑む常勝軍団に欠かせない存在となっている。

「個人としてもチームとしても、昨年までの記録を超えていくのはやらなければいけないこと。今年をさらにいい1年にしたい」。1号まで11試合を要したが、順調に安打は重ねている。視界は良好のようだ。

写真=湯浅芳昭
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