2020年はセ・リーグのベストナイン捕手にも選出された巨人の大城卓三
言葉も頼もしくなってきた。
大城卓三は3月26日の
DeNAとの開幕戦(東京ドーム)で「七番・捕手」として、プロ4年目で自身初の開幕スタメン入り。同点で迎えた3回には相手の開幕投手でもある
浜口遥大からライトスタンド最前列へ1号3ランを放つ上々のスタートを見せると、ここまで18試合中15試合(残りの3試合は一塁で先発)で先発マスクをかぶり、「不動の正捕手」の座をつかもうとしている。
打っては打率こそ.258とやや下降気味ながら、チーム2位の16安打、3位の7打点(4月15日終了時点)。「1球目から、打つべきボールを打てていると思います。それがいい結果になっている。試合に出ている間は責任もあるので頑張っていきたいです」と自覚を口にする。
4月1日の
中日戦(バンテリンドーム)では2安打1打点でチームを3対1の勝利に導いた。同日に高校野球、選抜大会で母校の東海大相模高が10年ぶり3度目の優勝を飾った。3年時の2010年夏に四番として甲子園準優勝を果たした男は「自分も後輩たちに負けないように頑張りたい」と刺激を受け、結果につなげた。
同校出身の先輩でもある
原辰徳監督も「(大城は)いいところに自分の居を構えている」と、正捕手固定が進む大城に目を細めた。扇の要、チームの要として進化を続ける。
写真=BBM