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中日・京田陽太内野手 打撃不振から輝きを取り戻せ!/“春の誤算”喜怒哀楽

 


 あるはずの名前がスタメン表から消えていた。リーグ対戦ひと回りとなる4月11日のヤクルト戦(バンテリン)。開幕から六番と二番を任されてきた選手会長は、ベンチスタート。代わりに三ツ俣の名前が記されていた。

 1年9カ月ぶりのスタメン落ち。昨季は全試合でスターティングメンバー。2019年の8月下旬以来となる事態の原因は、打撃低迷にほかならない。打率.242、1本塁打、4打点。得点圏打率は.158(4月26日現在)と2割にも届かない。得点力不足にあえぐベンチは、これ以上レギュラーとして送り出せる数字ではないと判断したのだ。

 与田剛監督は「競争はあること。まずはチーム内で戦ってほしい」とハッパを掛ける。期待はしてきた。見守ってもきた。だが、変化の兆候がみられない現状を黙って見過ごせなくなってきたということだ。

 京田にとってはフォーム固めのオフを過ごしてきた。まず、昨季終盤に「これならいけるかな」と感じていたバットを寝かせて構えるフォームを捨てた。

「長期的な視野に立って、その場しのぎではダメなのかなと思いました」。バットを立てた。春季キャンプ、オープン戦を通して試行錯誤は続く。だが、答えを見つけられないまま開幕。不安を抱えたまま結果を残せるほど甘い世界ではない。3年目の根尾と競うように、三振の数を増やしていった。

 ルーキーイヤーから4年連続規定打席に立ってきた。二番に戻り、復調の兆しも見えてきた。ここからの巻き返しに期待したい。

写真=BBM
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