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広島・中村奨成捕手 期待の地元選手、4年目の初安打/第一歩を踏み出した

 


 ついに待望の1本目が飛び出した。中村奨成は4月16日の中日戦(バンテリン)で、本職の捕手ではなく二番・左翼でプロ初先発し、5回先頭で、鈴木博志から左翼線へ強烈な打球を放ち、二塁打を記録。プロ4年目、通算7打席目にして初ヒットだった。「やっとプロとしての一歩が踏み出せたなかと思います」。この日は2打数1安打2四球2得点と、チームの勝利に貢献した。

 広陵高3年の夏の甲子園では大会新記録となる6本塁打をマークし、一世を風靡(ふうび)した。鳴り物入りでドラフト1位で18年に地元球団の広島に入団。しかしプロ2年間は一軍出場を果たせず、力をつけた3年目の昨季、一軍デビューを果たした。だが、代打でもらった4打席のチャンスを生かせずに、二軍行き。今年2月の春季キャンプは初めて一軍で完走を遂げたが、2年目の石原の台頭もあり、開幕一軍に中村奨の名前はなかった。

 今季、二軍戦では15試合に出場し、打率.283、2本塁打、7打点と結果を残し、一軍昇格をもぎ取った。また出場機会増を求め、ファームでは捕手以外のポジションにも挑戦していた。「とにかく出してもらえるところでしっかりとアピールできるように。それが捕手であろうが、外野だろうが、与えられた所で結果を残すしかない年齢になっている」。危機感を募らせ、野球と真摯(しんし)に向き合って取り組んだ結果が実を結んだ。

 記念球は女手一つで育ててもらった母へ贈る。「常に『前を向いてやっていこう』と、言ってもらえていた。それが支えになっていました」。今後も活躍で恩を返していく。

写真=BBM

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