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ヤクルト・奥川恭伸 エースへの道を行け!/第一歩を踏み出した

 

まだ安定感はないが、経験を糧に成長を続けている


 やっとつかんだ白星だった。入団2年目の右腕・奥川恭伸が、4月8日の広島戦(神宮)でプロ初勝利を挙げた。雷雨の影響で54分間の中断もあり5回10安打5失点と苦しみながらの投球だったが、3度目の一軍登板で、ようやくプロのスタートを切った。

 お立ち台に上がると「まずは初勝利できて、すごくホッとしています」と本音を漏らし、「点数を取られても打者の皆さんが追いついてくれて、本当に感謝しかない」と白い歯をのぞかせながら、頭を下げた。

 ルーキーイヤーの昨季は、気持ちが晴れない日々が続いた。右ヒジに軽度の炎症が発症しこともあり、2度のノースロー調整。シーズン終了後には、「もう少し活躍したかったという思いが強い」と悔しさをあらわにした。オフシーズンは、1年間活躍できるよう肉体を強化。投球フォームも見直し、キャンプ、シーズンに入ってからも理想に近づけるために試行錯誤を繰り返している。

 4月16日には20歳の誕生日を迎えた。「充実した1年にしたい」と抱負を口にし、将来へ向けて「エースと呼ばれるような存在になりたいです」と決意もにじませた。2019年秋のドラフト会議で3球団競合の末、奥川の交渉権を引き当てた高津臣吾監督も「間違いなくエースに育てないといけない、間違いなくエースになってもらわなきゃ困るのが奥川。そのための一歩を踏み出したと思いますし、次の一歩に期待しています」と熱い言葉を口にしている。

 4月23日の中日戦(神宮)では5回4失点(勝敗つかず)で、翌24日には登録を抹消された。まだまだ一軍に定着できているとは言えないが、秘めるポテンシャルに疑いの余地はない。これから、どんな成長を見せてくれるのか。初勝利という一歩は、新たな伝説の始まりかもしれない。

写真=BBM

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