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西武・若林楽人 初回先頭は打率.333――トップバッターでチームを勢いづける新人/わがチームのムードメーカー

 

一番打者としてチームを盛り上げる若林


 大卒新人の若林楽人が早くもリードオフマンとして、バットで、守備で、足で、チームを大いに盛り上げている。

 キャンプからA班に帯同し、序盤から高い評価を得ると、そのまま見事に開幕一軍入りを勝ち取った。開幕スタメンこそ逃したが、栗山巧山川穂高外崎修汰と主力陣にケガ人が続出したチーム状況もあり、4月6日からは主に左翼レギュラーとして先発オーダーに名を連ね続けている。その中で、7日にはプロ初本塁打を記録、9日からは一番打者にも抜擢されるなど、存在感は増すばかり。同時に、チームも活性化させている。

 何と言っても圧巻は50メートル5.8秒を誇る俊足だ。ルーキーながら14盗塁でリーグトップに君臨する(5月14日現在。以下同)。チーム内には2度盗塁王に輝いた金子侑司をはじめ源田壮亮など、盗塁の名手がそろうが、その2人をもしのぐ脚力は早くもチームにとっても大きな武器となっている。

 その武器を生かす意味でも積極的な打撃も魅力だ。一番打者としての成績は17試合に出場して打率.260、出塁率.316だが、初回に限ると打率.333、出塁率.368。二塁打も3本放つなど、初回からチームのムードを高める役割である先頭打者として理想的とも言っていいだろう。また、強肩かつ、外野の複数ポジション守れる守備での貢献度も高い。

 先輩たちも皆、「良い新人が入ってきた」と、攻守走三拍子そろった背番号「35」のポテンシャルの高さを認めている。今後、ライオンズの看板を背負って立っていくことは間違いない。どんなプレーでスタンドを沸かせるのか。その活躍と成長が楽しみでならない。

写真=BBM
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