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ヤクルト・青木宣親 「チームを変えた意識」/わがチームのムードメーカー

 

5月5日の阪神戦、執念のヘッドスライディングで同点適時内野安打をもぎ取った


 その「声」は、ヤクルトにとって欠かせない。ベンチで声を出し、ナインを鼓舞する39歳がいる。青木宣親だ。メジャー・リーグから古巣に復帰して4年目。成熟している技術もさることながら、存在感は年々増していくばかりだ。

 昨年12月。契約更改の場で、山田哲人に主将の任を託した。背番号1も受け継いだ後輩からは「僕だけじゃなくて選手全員が青木さんをすごくリスペクトしています」と最敬礼された。野球に取り組む姿勢、若手のように声を張り上げ、チームを盛り上げる姿に、誰もが憧れと尊敬の眼差しを向けている。

“青木イズム”が浸透していることは、今年証明された。開幕直後、新型コロナウイルスの影響で2週間の隔離生活を強いられたときだ。テレビ画面には、若き主砲・村上宗隆を中心に若手がベンチで盛り上がっている様子が映った。

 村上は当時、「青木さんだったらこういう声出し、声掛けをするかなとか。そういうのをベンチの中で考えながらやっています」と口にしていた。自身がいなくても率先して声を出し、チーム一丸となって戦う。後輩たちの確かな成長に、青木も手応えを感じていた。

「今までは確かに自分が声を出してやっていかないと、ダメなチームだったと思う。これからはこの調子で若手が声を出してほしいですね」

 2年連続最下位からの浮上を目指す今季、青木だけがチームを引っ張っていてはいけない。全員が先頭に立つ意識を持ち、戦う。青木の「声」が燕軍団を一つにする。

写真=BBM

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