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“永遠の課題”と向き合うロッテ・井上晴哉/本領発揮はこれからだ!

 

好機をモノにすべくロッテ井上晴哉はバットを振る


 近年、ロッテ打線の中核を担ってきた井上晴哉は「代打で打てる人はすごいな」と言った。

 3月のオープン戦で調子が上がらす、開幕二軍スタート。一塁手には高卒3年目の山口航輝が台頭し、昨秋に腰を手術したレアードも復調した。それでも井口資仁監督から「必ず力が必要なときが来る」と期待され、二軍で打率.281、2本塁打、15打点をマークし、4月25日に一軍昇格した。

「下半身と上半身の連動性を意識して、昨年より打球を飛ばせるようになるとか、チャンスに強くなるとか、そういうのも意識しながら打撃練習に取り組んできました」

 一軍昇格後はスタメンだけでなく、これまで少なかった代打での起用も増えている。「自分自身の調子はすごくいい」と明かす一方、代打の難しさも痛感。

「1日、どれだけ練習しても、代打は1打席しかない。ここでやってやろうと思うのも1打席だけ。4打席の中である1球と、1打席の中だけにある1球では重みが全然違う」

 もちろん、スタメン出場への意欲はある。若手はライバルとなるが「僕は山口君とか、安田(安田尚憲)も応援している。みんなチームの仲間なので。与えられた自分のポジションをいかにできるかだと思う」と、井上らしい独自の考えも明かす。

 チームの勝利に貢献したい。そんな男だからこそ、代打としてレベルアップすることは目標の一つだ。「打席では今、自分の持っているものしか出ないと思っている。代打の神様がいたら、極意を聞きたい。チャンスで一本出す。それが僕の永遠の課題なので」と力を込めた。

写真=BBM
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