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西武・栗山巧 「“ここぞ”で一本を打つ」持ち前の勝負強さは健在/本領発揮はこれからだ!

 

今季も主軸として勝負強さを発揮している


 通算安打数が1926本と2000本到達まで74本に迫り、昨季を終えた。栗山巧自身はもちろん、生え抜き選手の2000本安打はライオンズ史上初となるだけに、球団も、そしてファンも、2021年中の記録達成に大いなる期待を持って開幕を迎えた。

 3月26日オリックスとの開幕戦(メットライフ)。五番・DHで先発出場すると第1、2打席で連続安打。最高のスタートを切った……かに見えた。だが、翌日に下肢の張りを訴え、出場を回避。数日間様子を見たが同31日に無念の登録抹消となった。

 状態が良かっただけに、非常に悔やまれる離脱であったが起こってしまったことは「言うてもしょうがない。自分の自己管理不足」と真摯に反省した上でポジティブに切り替えた。「『この時間は必要な時間なんだ』と勝手な解釈をして、だったら有効に使おうと思いました」。ファームでは、ひたすら「良い状態をイメージしながら、その日、その日のコンディションを確認する」ことの繰り返し。違和感が完全に消えた4月20日、一軍へ昇格した。

 復帰後、1週間ほどは状態も上がらず、「貢献できてへんなと思っていた」。しかし、4月28日のロッテ戦(メットライフ)で決勝本塁打を放ち、流れは一変。5月の月間成績は18日現在、打率.304、1本塁打、7打点、得点圏では.455を誇るなど持ち前の勝負強さも戻ってきた。

「“ここぞ”で一本打つことが求められている役割だと思う」

 チームの勝利のため、そして、残り53本に縮めた2000本安打達成のため、価値ある一本を積み重ねていく。

写真=BBM
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