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オリックス・ロメロ 上位浮上の起爆剤となるべく再調整/本領発揮はこれからだ!

 

5月4日の西武戦(メットライフ)の8回に代打の代打で値千金の同点2ラン。オリックスロメロが再調整を経て、上位浮上の起爆剤となるか


 不運な出遅れを取り戻す。

 ロメロが今季初昇格したのは5月2日ソフトバンク戦(京セラドーム)。昇格即六番・DHでスタメン出場したが、この日は3三振&併殺打。それでも中嶋監督は「タイミング的に外れていても、しっかり振れている。当てに行くというのがないのは怖い」と存在感を評価し、試合に出場しながら実戦勘を取り戻すことになった。

 だが、5月12日の日本ハム戦(東京ドーム)は体調不良のためベンチ入りせず。再調整を訴え、翌13日に登録を抹消された。

 2017年にオリックスへ加入。19年までの3シーズンをオリックスで過ごし、昨季は楽天でプレーした。今季は古巣に出戻り。だが、新型コロナウイルスの影響もあり、4月3日の来日を余儀なくされ、2週間の入国者待機期間を終えてチームに合流。4月18日ロッテ戦(京セラドーム)の試合前練習に合流していた。

 同日には「まず日本に帰ってこれたこと、隔離が明けたこと、チームメートたちに会えたこともすごくうれしく思います。自分の体の状態を確認しながら。ゲームに対しての自分の体の状態も未確認なので、生きたボールを見ながら二軍で練習して。二軍の試合にも臨んでいきたい。そして一軍に早く帰ってきたい」と話し、二軍戦7試合に出場し16打数4安打の打率.250の成績で、一軍に戻っていた。

 5月4日の西武戦(メットライフ)では2点を追う8回に代打の代打で起用され、起死回生の今季1号同点2ラン。今季初安打が貴重な本塁打となり、ベンチでは叫んで喜んだ。来日4年間で93発を放った長打力を評価され「再獲得」された助っ人が、最調整を経て起爆剤としての役割に期待したい。

写真=BBM
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