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ソフトバンク・泉 圭輔 日々最善の準備で挑む3年目。いけるところまでいく!/序盤戦MVP

 

今季初勝利のお立ち台で自身のプロデュースグッズをアピールする“しっかり者”の泉


 お立ち台での笑顔が、開幕からの輝きぶりを物語った。5月9日の西武戦(PayPayドーム)。同点の7回に登板した泉圭輔が、わずか8球で相手打線を三者凡退に片付けた。直後の攻撃で味方が勝ち越し。2年ぶりの白星を手にした3年目右腕は、試合後のヒーローインタビューで「絶賛発売中です」と、自らプロデュースして今春商品化された『いずみんグッズ』を手に満面の笑みをこぼした。

 フル稼働の活躍で序盤のチームを支え、欠かせない存在となった。白星を挙げた同戦は今季38試合目で、泉にとっては19試合目の登板。チーム試合数の半数に登板するだけでなく、この時点での防御率は0.60と抜群の安定感も見せている。「疲れがないと言ったらウソになる」と話すが、自宅ではストレッチポールで体をほぐし、本拠地では酸素カプセルに入りリフレッシュすることを習慣化。「やらなくて打たれたら後悔する」。昨季も40試合に登板したが、さらなる飛躍に向けて、日々最善の準備を怠らない。

 守護神の森唯斗が離脱した影響などで救援陣のやりくりは容易ではないだけに、その活躍は序盤戦のMVPと呼ぶにふさわしい。工藤公康監督の評価も「彼の直球と縦の変化球が投げられれば、そうそう打たれない」と日に日に高まっており、僅差のリードでの登板も増えている。大ブレークの予感を漂わせている右腕は「いけるところまでいってみたい。80試合投げさせてもらえるなら投げてみたい」と2017年の岩嵜翔、18年の加治屋蓮(現・阪神)の72試合登板を超える球団新記録も見据える。

写真=湯浅芳昭
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