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オリックス・宮城大弥「知らないうちに可能性は出てくる」/序盤戦MVP

 

チームトップの4勝と、高卒2年目のオリックス宮城大弥が勝ち頭に


 伸びた髪が、なかなか切れない。高卒2年目左腕の宮城大弥が5月11日の日本ハム戦(東京ドーム)で8回4安打1失点と好投し、開幕から無傷の4勝目を挙げた。

「真っすぐの感覚は良かったですし、スライダー、カーブ、チェンジアップ、全球種が良かった。(勝ち星や防御率は)正直、出来過ぎなところがある。(開幕時は)想像できなかったところにいます」

 この日に規定投球回に到達。中嶋監督は「本当によく投げてくれている」と勝ち頭を褒める。

 伸びた髪は、負けない証だ。

「今、なかなか外に出れないので(髪を)切ってないですね。最近『負けるまで伸ばしてみよう』と思うようになりました」

 1月中旬から切ってない髪は、帽子をかぶっても襟足がはみ出るようになった。切ってはいないが整えているようで「横だけは」と、こめかみ部分は、大阪・舞洲の球団寮で同期入団の前佑囲斗にセットしてもらうという。

 今季は開幕2戦目の先発に抜てきされるなど、存在感を示し続けている。昨オフに打ち立てた「開幕ローテに入る」ことはクリア。もう一つの目標である「新人王」に輝く可能性は十分にあるが「(新人王は)意識はしないです。ケガせず、ずっとマウンドで投げることができれば、知らないうちに可能性は出てくると思う」と自然体でマウンドに向かう。

 好成績を残している19歳は「年間を通して全部が好調というわけにはいかない。どう立ち直れるかも考えながらやっていかないと」と慢心はない。

写真=BBM
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