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広島・栗林良吏 まさに無双。連続試合無失点新記録のルーキー守護神/序盤戦MVP

 


 スーパールーキーが獅子奮迅の働きぶりを見せている。ドラフト1位の栗林良吏は新人ながら開幕から守護神に抜てき。3月27日の中日戦(マツダ広島)で球団では2003年の永川現投手コーチ以来、18年ぶりのプロ初登板初セーブを挙げた。

 まさに「鉄壁」の、絶対的なクローザーとして君臨している。常時150キロを超える切れ味抜群の直球と伝家の宝刀フォークボールを中心に、カットボール、カーブを有効に操り、セ・リーグの打者を圧倒。4月24日の巨人戦(東京ドーム)では、自己最速を更新する154キロをたたき出すなど、登板ごとに投球は勢いを増し、無双状態を続けている。

 5月3日の巨人戦(マツダ広島)では初めて1点ビハインドの場面で9回に登板。見事な3人斬りで、デビューから13試合連続無失点を達成し、ソフトバンク甲斐野が19年にマークした2リーグ制後の新人最長記録に並んだ。4日の同戦(マツダ広島)では同点の9回に登板し、またも無失点に抑え日本新記録となる14試合連続無失点をマークした。

 どれだけ相手に流れが傾いていようが、栗林にとっては関係ない。5月8日の中日戦(バンテリン)では、1点リードの8回一死満塁の大ピンチから登板し、注文どおりの投ゴロ併殺打で窮地を脱した。9回は無死一、二塁としながらも、無失点。試合後に佐々岡真司監督は「栗林がおってよかった」と胸をなで下ろしていた。5月18日時点で連続無失点の記録は「17」まで伸ばしている。すでにチームの主力となった黄金ルーキーの活躍が止まらない。

写真=BBM 
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