週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト・村上宗隆 夢の「三冠王」へ好発進 “不動の四番”見事な働き/序盤戦MVP

 

昨季から不動の四番を務める村上


 どこまでの成績を残すのか。若き四番・村上宗隆が、開幕から好調を維持している。5月20日現在でセ・リーグ3位の打率.324、同トップの12本塁打、同3位の30打点と、打撃の主要3部門すべてで3位以内にランクイン。同日現在でリーグ3位に位置するチームを牽引している。

 これまで数々の偉業を成し遂げてきたが、入団4年目の今季は新たな感情を持ってシーズンを迎えている。「今までは開幕する前に意識したことがなかったんですけど、今年は(打撃主要)タイトル3つのうち、どれか1つでも獲りにいくという強い気持ちを持って挑みたい」。開幕前にこう決意を明かしていた村上が、タイトル獲得だけでなく、夢の「三冠王」に向けても好発進をした。

 開幕直後はなかなか打率が上がらない日々もあったが、焦ることはなかった。弱冠21歳だが、昨季は球団の日本選手では初めて全試合(120試合)で四番に座るなど、年々経験値は増えている。「シーズンは143試合ありますし、そういう時期は必ず来るので、その時期が最初だったんだなというふうに思っていました」。映像を確認して打撃フォームを微調整し、感覚を研ぎ澄ませながら状態を上げていった。

 そして、何よりも求めるのはチームの勝利。「勝ちたいなと。自分が打ってチームを勝たせたい。気持ちは変わらず前だけ向いてやっていきたい」。上々のスタートを切った主砲が、自身の成績とともにチームをさらなる浮上に導く。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング