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西武・山川穂高「本塁打が一番のチーム打撃」自慢の豪打でセを蹴散らせ!/交流戦のキーマン

 

本塁打王奪回のため、6月にギアを上げていきたい


 過去15回のうち、2012年、14年の巨人、18年のヤクルト以外、すべてパ・リーグのチームが優勝を飾っているセパ交流戦。順位全体を見ても、毎年上位にはパ球団の名前が目立つ。そうした傾向から、選手たちも「交流戦でしっかりと勝たないと、一気にリーグの順位を離されてしまう可能性が高い」との意識は非常に高い。6月1日現在、パは1位から5位まで4ゲーム差と拮抗してはいるが、西武は4位に沈んでいるだけに、セのチームから勝ち星を重ね、巻き返しへ弾みをつけたい。

 最大のカギを握るのは山川穂高だろう。3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)で負傷し、長期離脱。5月7日に復帰を遂げているが、5月は18試合で16安打4本塁打11打点、打率.250と、なかなか状態が上がってこない。

 特に物足りないのは代名詞の本塁打だ。18年、19年と2年連続で40本以上を記録し、本気で三冠王を目標に据えたが、昨季は24本に終わり、シーズン後にじっくりと自問自答の時間を設けた。その中で、「僕は本塁打一筋で生きよう」とあらためて決意。迷いは吹っ切れた。さらに、「僕は本塁打が一番のチームバッティング」と、チームが自らに求める役割であることも重々理解している。だからこそ、なおさら本塁打で結果を残したい。

「“パ・リーグの山川穂高”でいきたい」と背番号3。「フルスイィング」「パワーとパワーのぶつかり合い」というリーグのイメージを象徴する打撃の完全復活にこそ、交流戦でのチームの命運がかかっている。

写真=BBM
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