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中日・木下拓哉 試合に勝てる捕手を目指して/守備職人のプライド

 


 木下拓哉が盗塁阻止率のトップ争いをしている。昨季は阻止率リーグトップ、エース大野雄とのコンビで最優秀バッテリー賞にも輝いた。「2年連続でいただけるように頑張りたい」。言葉どおり、相手チームの俊足自慢を仕留めている。

 与田監督が「頼もしいですね。捕ってから投げるまでが速かった」と振り返るのは5月13日の阪神戦(甲子園)。3回、先発ロドリゲスが二死から糸原を四球で歩かせた。打席はマルテ。スタートを切る糸原の二盗を阻止。得意げな表情でベンチへ帰った。

「僕ができるのはベースの上に投げることだけです。体勢が悪くても、テークバックはきっちりとってスローイングする。投手のクイックのタイムは僕にはどうにでもできないこと。自分のできることだけやっていきます」

 体幹を鍛え、送球モーションと精度を安定させる。昨季は阻止率.455、今季は6月6日時点で.394。巨人大城卓三の.423に次ぐ2位に付けている。

「キャッチャーはレギュラーと呼ばれるには第一に守り、次に打てるにこしたことはないと思います」と木下。糸原を刺したゲームでは阪神先発・秋山から左翼席へ先制ソロを放った。打順はクリーンアップの後ろの六番。チャンスは多い。打てば投手を、そして捕手としての自分を助ける。

 守る、打つ、そして捕手に何より求められる要素が「試合に勝てる」ということを分かっている。ワンバウンドを止める、二塁へのストライク送球……。そして打撃。地道な鍛錬の先に絶対的捕手の座がある。

写真=BBM

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