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ソフトバンク・今宮健太 このままでは終われない。離脱を避けるため、我慢するところは我慢/守備職人のプライド

 

守備力はいまもなお群を抜く今宮


 5年連続日本一を目指してひた走るチームにとって、ショート・今宮健太が欠かせない人材なのは言うまでもない。三遊間深くの打球に追いついて一塁へノーステップスロー。あるいは外野へ抜けそうな当たりに飛びついて、体が宙に浮いたまま二塁送球。高い身体能力を生かしたアクロバティックなプレーで幾度となくチームを助け、開幕からファンを魅了してきた。「何とかチームに貢献したい」。それが通底した思いだった。

 現代の“牛若丸”も近年は故障続き。昨季は右肩や左ふくらはぎのケガなどでレギュラー定着後最少の出場43試合にとどまった。「正直このままでは終わってしまう」と口にしたのは本心からだろう。今年も春季キャンプで両ふくらはぎの状態が思わしくなく、一時リハビリ組で調整。開幕直前の急性腸炎もありながら、何とかシーズンインした。

 超人的なパフォーマンスは魅力だが、連戦になると大幅なパフォーマンス低下や故障につながりかねない。そこで首脳陣は1週間に数回、先発から外すシフトをとった。いわゆる「休養日」には違いないが、工藤公康監督は「疲労も考慮しているけど、トレーナーが言うには筋力が足りない。足りないところを今、増やして補填させているところ」と語る。「今宮君は絶対に必要な選手。ケガで離脱は絶対に避けたい」という思いからだ。「内野の中心。リーダーシップを発揮する選手になってもらわないといけない。そのために我慢するところは我慢する。「ここ3年離脱ばかりして悔しい思いをしている」という今宮も、思いは一つだ。

写真=湯浅芳昭

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