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ヤクルト・西浦直亨の“観察”と“探究”/守備職人のプライド

 

早めの準備とデータで、どんな打球にも対応してみせる


 高い守備力が、大きな魅力だ。8年目の西浦直亨は正遊撃手の座を確固たるものとすべく、日々汗を流している。6月6日現在で遊撃手として41試合に出場し、4失策の守備率.970とセ・リーグ3位の成績だが、決して低い数字ではない。何よりも、昨季まで遊撃手の守備率で3年連続9割8分以上を記録しており、何度も勝利に貢献してきた。

「意識するのは、準備を早くすること。グラブを出すタイミングは気にしてやっています。ポジショニングはデータも見ますし、打席の中での打者の振り方やその日の感じで変えますね」。早めの準備とデータ、洞察力が安定した守備を生む。

 さらに、自慢の“相棒”も欠かせない。グラブは久保田スラッガー社製のもので、同社の担当者は西浦の愛用品について「特徴としては内野手用にしては大きく、ポケットが浅めで握り替えがスムーズにできるようになっています」と説明。秘密は小指に隠されている。

 実は小指部分に小指と薬指の2本を入れられるようになっており、握りやすい。通常であればポケットが深くなってしまうところだが、メーカーの技術力もあって、人差し指は通常の位置に置いてもポケットは浅めを実現。西浦のこだわりとメーカーのプライドが、守備職人を支えている。

「投手が投げるのに合わせて、ステップを踏んで入っていく動き出しの一歩目がすごく大事。いろいろな人を見て、自分に足りないものなどを発見しています」。飽くなき探求心もまた、高いパフォーマンスを生む力だ。

写真=BBM

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