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「みんなの分まで」飛躍で恩返しを目指すロッテ・西川僚祐/地元愛を胸に

 

ロッテのドラフト5位ルーキー・西川僚祐が、大きな目標を胸にプロ野球人生をスタートさせている


 地元・千葉県出身の、期待のホープがいる。高校こそ神奈川・東海大相模高出身ながら、船橋市で生まれ育ったドラフト5位ルーキーの西川僚祐だ。

 高校通算55本塁打を誇る。高卒新人ながら、今年2月の石垣島キャンプでは雨天中止となったが、一軍の紅白戦で抜てきされる予定もあった。「日本を代表するような打者になりたい。それが自分の夢」と目を輝かすスラッガーの実家は本拠地・ZOZOマリンから車で1時間もかかない距離にある。

「(プロ入りするまでに)マリンスタジアムには10回以上行っている。プロ野球も千葉県の高校野球も見に行っていた」というほどだ。

 少年時代の思い出もある。試合を観戦した際に、『幕張の安打製造機』と呼ばれた福浦和也がサヨナラヒットを放ったのだ。

「サヨナラヒットを打ってお客さんの声が本当にすごくて。周りの声が聞こえなくてなるぐらい応援だった。小学校低学年ぐらいだったと思う」

 そんな、あこがれの存在が、現在は二軍ヘッド兼打撃コーチを務める。ここまでプロと高校生の投手のレベルの違いに苦戦しながらも、将来、本拠地でビッグアーチを描くことを目指し、福浦コーチの下で連日バットを振り続けているのだから、これも不思議な縁だ。

 入団前には地元でお世話になった小中学校時代のチームにあいさつへ向かった。そのときはみんなから「おめでとう」と祝福されたという。

「みんなの分まで頑張らないといけない」

 誰もが認める未完の大器。地元で活躍することこそが恩返しと日々奮闘している。

写真=BBM
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