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オリックス・T-岡田は「集中して」1打席勝負/地元愛を胸に

 

交流戦では打率364、3本塁打、12打点でチームの優勝に貢献したオリックス・T-岡田


 高校時代に通算55本塁打を放って『浪速のゴジラ』と呼ばれたT-岡田は今季、プロ16年目を迎えた。

 6月14日時点でプロ通算1239試合に出場し、打率.261、193本塁打、669打点。2005年秋の高校生ドラフト1巡目で、履正社高から地元・オリックスに入団した『浪速のゴジラ』は、10年から登録名が『T-岡田』となり、チームの顔となった。

 あらためて奮起した。19年は腰痛などもあり、出場20試合で打率.120、1本塁打、2打点と思うような成績を残すことができず、不本意なシーズンを送った。また、同年限りで3年契約が終了し、1億5000万円から、減額制限(1億円以上は40パーセント)いっぱいの6000万円ダウンの9000万円+出来高(金額は推定)で新たに3年契約を結んだ。オフにはプエルトリコでのウインター・リーグにも参加。武者修行で復活を期し、昨季は16本塁打を放った。

 迎えた今季は固め打ちが目立つ。5月26日、DeNAとの交流戦(横浜)では5号2ランを含む球団タイ記録の1試合5安打。試合後には「1打席1打席、しっかりと集中して入っていけている」と、気持ちを落ち着かせてコメントした。中嶋聡監督は「なかなか5本というのはない」と、高い集中力を評価した。

 33歳になった今も、真面目な性格は変わらず練習熱心。ナイトゲームの日も本拠地・京セラドームには午前中に入り、同学年の安達らと汗を流す。若手に負けない努力が結果につながっている。地元で活躍することが、地元球団への恩返し。そんな思いを胸にバットを振り続ける。

写真=BBM
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