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ロッテ・鳥谷敬 「今まで感じたことがないもの」空気を変える一打を放つ/ひと振りに懸ける

 

通算2000安打を誇る鳥谷敬は、ロッテに移籍後は多くの役割を担う中でも変わらないことがある


 空気が変わった。5月25日、阪神との交流戦で鳥谷敬が代打で登場すると、敵地・甲子園は大きな拍手で沸いた。2点差を追いかける7回一死一、二塁、ベテランは西勇輝のチェンジアップをとらえると、打球を右前へ運んだ。

「久しぶりの甲子園、甲子園のファンの前で打つことができてよかった」

 これが今季初打点となる適時打になると、打線は8回にマーティンの逆転2ランも飛び出した。試合後、井口資仁監督は「しっかりお手本として動いてくれていますし、まだまだできます」と、鳥谷に最敬礼した。それだけの活躍だった。
 
 阪神の看板選手として通算2000安打をマークしたレジェンドだが、昨季に移籍加入したロッテでは代打、代走、守備固め、さらには若手のアドバイザー的な役割も果たしている。

 今季はソフトバンクとの開幕戦(PayPayドーム)でスタメン出場も果たした。ただ、多岐にわたる起用方法の中でも代打で結果を残すと、球場の雰囲気が一変。試合の流れを一気に変えることができるのだ。

 新天地で昨季1年間の経験が大きな財産となっている。「今までは最初から出て、途中で代わることもあまりなかった。やっぱり、後から出て行くことのプレッシャーだったり、独特の雰囲気だったり、そういうのは今まで感じたことがないものだったので、新鮮に感じたり、難しいものだと思った」と振り返る。

 どんな役割でも、早い時間からグラウンドに出て、入念に試合のための準備に取り組む。そんな積み重ねは、たった1打席の勝負になっても変わらない。

写真=BBM
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