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ヤクルト・川端慎吾「そこで結果を残していくしか道がない」天才打者、努力の一打/ひと振りに懸ける

 

6月20日の中日戦、代打で3年ぶりの一発を放った川端


 天才打者のバットから、再び快音が響いている。川端慎吾は今季、「代打の切り札」として厚い信頼を得ている。6月20日現在で35試合に出場し、36打数14安打の打率.389、1本塁打、9打点。一時は代打での打率が5割を超えたほどで、浮上を目指すチームに必要不可欠存在だ。

「難しさは感じているけど、そこで結果を残していくしか道がない」

 背水の覚悟で臨むプロ16年目のシーズンだ。2015年に首位打者と最多安打のタイトルに輝いた男も、昨季は腰の手術を受けて春季キャンプは不参加。39試合に出場したが、打率.128と不本意な成績に終わった。「今年こそという思いでやっています」。並々ならぬ思いで汗を流したオフシーズンからの成果が、表れている。

 今年1月の愛媛・松山の自主トレでは例年よりも約1週間長く滞在し、みっちりと練習に励んだ。宮崎・西都キャンプでは二軍打撃コーチと意見を交換しながら打撃フォームを研究。「少し前はあのときに戻りたいとか考えていたんですけど、今は今の自分の体に合った打撃スタイルにしたほうがいいと思っている」と進化を求めてバットを振ってきた。

 3月30日のDeNA戦(横浜)では4対4の8回に代打で右中間へ決勝の適時二塁打。その後、新型コロナウイルスの影響で2週間の隔離生活を強いられたが、大きな影響もなく、4月23日の中日戦(神宮)でも同点の6回に決勝の右前適時打を放った。さらに6月20日の中日戦(神宮)では0対0の7回二死一塁に代打で登場すると勝野昌慶から先制2ランを右翼席へ。実に3年ぶりの一発で2対1の勝利に貢献した。

「いい状態を、シーズン最後まで続けていきたい」。背番号5のひと振りが、勝利を呼び込む。

写真=榎本郁也
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